胆嚢ポリープ

胆嚢ポリープとは

GBpolyp2胆嚢ポリープとは胆嚢の内部へ突出して隆起する病変の総称です。腹部超音波でみつかることが多く、成人の5~10%が胆嚢ポリープをもっているとも言われています。胆嚢ポリープの95%以上は成分がコレステロールに富む、コレステロールポリープといわれる良性のポリープですが、中には良性腫瘍や癌なども混じっているため注意が必要です。以下にコレステロールポリープと良性腫瘍、癌とのエコー上の違いを示します。

胆嚢ポリープ(分類) 大きさや性質
コレステロールポリープ 一般に大きさは10mm以下(多くは2-3mm)、茎をもち多発する傾向にある
良性腫瘍、癌 大きさは10mm以上で、単発のことが多い。

胆嚢ポリープの取り扱い

エコー上、コレステロールポリープと診断されれば、6-12ヶ月後に再度腹部超音波検査をおこない、大きくなっていないことを確認します。大きくなってくる場合や、超音波上、良性腫瘍や癌が疑われる場合は、精密検査として超音波内視鏡検査やMRCPなどをおこない、必要があれば手術で胆嚢を摘出します。大きくなってこない場合も、引き続き1年に1回程度の割合で、腹部超音波をおこない大きさの確認をおこなうのが安心です。