- 成分(生薬)
- 桂枝4、芍薬4、大棗4、生姜4、甘草2
- 目標・適応症
- 普段からやや虚弱な体質のものに一般的に用いられる。寒気、体がほてる、頭痛、自然に汗がでてくる、体が痛いなどの症状を目標とし、診察所見としては脈は浮弱、舌や腹部には特記すべき所見はない。主として、感冒、神経痛、リウマチ、頭痛、寒冷による腹痛、神経衰弱、虚弱体質などに処方される。
- 治験例
- (一)頭痛
21歳の男性、感冒にかかり葛根湯をのんだが汗がじめじめと出てとまらず、頭痛、さむけがして、脈は浮弱であった。薬を桂枝湯に変えて、一回分服用すると、汗はやみ、のぼせがなくなり、頭痛も拭うように治った。(矢数道明氏、臨床応用漢方処方解説より)