- 成分(生薬)
- 麻黄5、細辛3、附子0.5-1
- 目標・適応症
- 老人や虚弱体質なもの、疲れで体が弱っているものにつかうことが多い。悪寒、微熱、全身倦怠感、無気力、身体疼重、手足の冷え、咳嗽などの症状を目標とする。診察所見としては脈は沈んでいて力のないことが多い。一般的には感冒、気管支炎、肺炎、気管支喘息などに用いられる。
- 治験例
- (一)感冒
55歳男性。平素より虚弱な体質であった。悪寒がして熱が39度となった。元気なく、悪寒がして耐えられない。非常に疲れていた。脈は沈んで細く弱い。麻黄細辛附子湯を2日分与えた。服用すると全身が温まり、こころよく汗がでて、すっかり治ったという。このように効く風邪薬をのんだのは初めてであると感謝された。(矢数道明氏治験)