胃ポリープー上部内視鏡検査

胃ポリープとは

gastric-polyp1胃ポリープとは胃の粘膜の細胞が増殖して、胃内腔へ突出した隆起であり、通常は良性のものをさし、内視鏡をおこなうと約5%前後の確率で発見されます。分類を以下に示します。

胃ポリープ分類 病理組織学的分類
過形成性ポリープ 内視鏡上、表面は顆粒状の発赤をみとめ、大きくなるにしたがいびらんや潰瘍を形成し、出血の原因になることがある。癌化の報告もある。
胃底腺ポリープ 内視鏡上、周囲粘膜と性状のかわらない半球状の小ポリープとして認められる。
腺腫性ポリープ 内視鏡上、表面は平滑で白色調の色をしている。早期胃癌との区別が困難な例もあり、注意が必要である。

胃ポリープの取り扱い

小さい過形成性ポリープは定期的に胃カメラで大きさの変化がないかをチェックすることが望ましい。増大したものについては出血や癌化の恐れがあるため(特に20cm以上)内視鏡的に摘出した方が良い。胃底腺ポリープについては放置しても問題ないとされている。腺腫性ポリープは早期癌との区別が難しいことも多く、摘出するか、注意深く頻回に内視鏡で大きさや癌化の徴候をチェックする。