当帰(とうき)

セリ科のトウキの根。貧血を治し、出血をとめ、体を温めて、滋潤を与え、月経を調え、鎮痛、鎮静の薬効があるとされる。

大棗(たいそう)

クロウメモドキ科のナツメの果実。急迫性の、激しい咳嗽、腹痛、痙攀、心悸亢進などを治するとともに、強壮の効がある。緩和作用のある強壮、利尿剤で鎮咳鎮痛の効あり。味は甘い。

生姜(しょうきょう)

ショウガ科のショウガの生の根。芳香性の健胃剤として働き、嘔吐を止め、体内の水分の代謝をよくして浮腫や腹部の膨満を治する効がある。薬効:健胃、鎮嘔、体を温める。

芍薬(しゃくやく)

キンポウゲ科の芍薬の根。血液のうっ滞を治し、諸種の腫れ物を治する薬に加え、疼痛を治し、月経の不調を治する薬である。また筋肉の緊張、弛緩を調節し、腹痛、下痢を治す。

地黄(じおう)

ゴマノハグサ科のアカヤジオウの根。強壮、滋潤、緩和、止血、鎮静、鎮痛の薬効がある。